カンファレンス 会場レポート更新!
あのニコニコ学会が超会議に登場! 「知的興奮」の面白さが詰まった発表をお届けします。
2011年12月に開催され大きな話題を呼んだニコニコ学会βがさらにパワーアップして超会議に登場。
最先端の研究者が選りすぐりの面白い研究を発表するセッションに「コメントアート」の研究や、ニコ動上で
新しい発見を続ける「野生の研究者」の発表も。知的興奮の面白さをお届けします!
ブース概要
- 名称:
第2回ニコニコ学会βシンポジウム(略称:第2回ニコニコ学会β) - 日時:
2012年4月28日(土)10:30~17:00
2012年4月29日(日)10:30~16:30 - 場所:
幕張メッセ(ニコニコ超会議内のイベントとして開催) - 主催:
ニコニコ研究会(委員長:江渡浩一郎(産業技術総合研究所)) - URL:
http://niconicogakkai.jp/
第二回ニコニコ学会βシンポジウムでは8つのセッションを行いました。
特に盛り上がっていたのはコメントアートのセッションです。
ニコニコ動画独自のコメントアートはどんなものか、どのような歴史があるか、どう作っているか…。
「謎の技術」を一線のコメント職人が徹底解説する様子を150人が取り囲みました。
また、「野生の研究者」による「研究してみたマッドネス」もスゴイ作品が飛び出しました。
研究機関に所属するプロの研究者ではなく、ニコニコなどで活動をするアマチュアの研究者による発表です。
超パーティにも出演した「スケルトニクス」の実演やNHKスペシャル「宇宙の渚」の映像を撮影したニコニコ技術部の「超電磁P」の発表など力のこもった発表が多数でした。
マッドネスの司会は明和電機の土佐社長が行い、自身が発明した「オタマトーン」を実演するシーンもありました。
ニコニコ学会βではポスターセッションも行われました。
A1サイズの紙に自分の研究成果をまとめて張り出す形式の発表です。
その執筆者がポスターの前で解説することもあります。
面白い研究にはニコニコ動画でよくみかける「タグ」をモチーフにした「タグシール」が沢山はられていました。
研究に対して気軽にコメントすることを目指したこのシールは会場で販売され、人気のものは売り切れになっていました。
他にも、チョコボをモチーフにした二足歩行ロボット「chorobo」の展示や、
議論スペースでの登壇者を交えた活発な議論など、
「知的興奮」を巡るニコニコ学会は終始盛況でした。
マップ情報
ブース B-23
関連生放送
スケジュール
こちらをご確認ください
1st「ロボット作ってみた・使ってみた・使われてみた」
- 座長:
中西泰人(慶應義塾大学 准教授) - 登壇者:
青木俊介(ユカイ工学株式会社 代表)
赤塚大典(Mozilla Japan 研究員)
石橋素(4nchor5 la6/Rhizomatiks アーティスト/エンジニア)
大武美保子(東京大学 准教授/NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長)
田中文英(筑波大学 准教授) - 概要:
外角低め/内角高めのロボットをネタにしながら、
新しいロボットの作り方・使い方・使われ方ってどんなだろう、ということを議論します。
2nd「第2回・研究100連発」
- 座長:
高須正和(チームラボ) - 登壇者:
稲見昌彦(慶應義塾大学大学院 教授)
梶本裕之(電気通信大学大学院 准教授)
増井俊之(慶應義塾大学 教授)
豊田正史(東京大学 准教授)
後藤真孝(産業技術総合研究所 上席研究員) - 概要:
第一線の研究者5名に、自身の研究を1人20個、合計100個発表していただく「研究100連発」が、
ニコニコ超会議でも行われます!今回発表される研究からは、人間の未来、リアリティの未来、
インタフェースの未来、情報の未来、音楽の未来が見えます。発表の内容だけでなく、研究者が
研究に取り組む姿からも、「研究は世界をニコニコさせる」様を感じられると思います。
3rd「研究してみたマッドネス メカの部」
- 座長:
稲見昌彦(慶應義塾大学大学院 教授)×土佐信道(明和電機) - 概要:
皆様に応募いただいた研究発表を発表します。詳細はニコニコ学会サイトをご覧ください。
4th「燃える男の未来の乗り物」
- 座長:
八谷和彦(メディアアーティスト) - 概要:
「本当にほしい乗り物、現実にないんだったら、単純に作ればよくね?」と、
ついカッとなって素敵な乗り物を作ってしまった男たちをニコニコ学会に召喚!
登場予定メカ(予定)
二足歩行のバイク型メカ
身長4mの搭乗型ロボット
24脚でワシワシ歩くスケートボード型メカ
白い翼の一人乗り飛行機
スケスケしたロボ。動力はパイロット。
等。実物もしくは映像でお見せします。
5th「イノベーションと社会規範」
- 座長:
新井俊一(ソフトウェア技術者連盟 理事長) - 登壇者:
金子勇(株式会社Skeed社外取締役/工学博士)
高間剛典(メタ・アソシエイツ代表)
他、調整中。 - 概要:
2004年にWinnyの開発者が逮捕された事件は大きな話題を呼びました。2012年、最高裁は無罪判決を出し、
確定しました。無罪判決で終わったことは喜ばしいことと思いますが、さて、私たちはこの事件からどのような
教訓を学ぶべきでしょうか。この事件によって、日本におけるソフトウェア開発に大きな萎縮効果が生じたと
言われています。では、どのようにすればそのような萎縮効果を防げるのか、ひいては、イノベーションを
促進するような社会規範を作ることは可能なのか、議論したいと思います。
6th「コメントアート」
- 座長:
myrmecoleon(Paradoxical Library) - 概要:
ニコニコ動画の特徴的な機能である「コメント」。
そのコメントで多彩なイメージを描くのがコメントアートの作者たちです。今回はコメントアート、
スクリプトアート、ニワン語など、ニコニコ動画のコメントでさまざまな試みをしている方々をお呼びし、
「謎の技術」の背後にある彼らの研鑽と実態をご紹介したいと思います。
7th「研究してみたマッドネス ネットの部」
- 座長:
武田英明(国立情報学研究所 教授) - 概要:
皆様に応募いただいた研究発表を発表します。詳細はニコニコ学会サイトをご覧ください。
8th「未来の社会のための、未来の"超"システム」
- 座長:
岡田良太郎(ビジネス・ブレークスルー大学大学院 客員研究員) - 登壇者:
4名ほど、乞うご期待 - 概要:
人口減少、列島分断、経済不況など、いわゆる"国民総幸福量"へのリスクが高まるなか、「未来の社会」は
どのようなものでしょうか。未来志向の論客の方々をお招きし、それぞれの視点から「未来の社会」についての
お考えやアイデアをお聞きし、ひいてはわたしたちの実際の研究や活動として具体的なアクションに
移していくための議論の場としたいと思います。
研究してみたマッドネス公募
- ■「研究してみたマッドネス」とは
第3セッション・第7セッション「研究してみたマッドネス」は、
誰にでもオープンな「ユーザー参加型研究」を実践することを目的としたセッションです。
ネット上で活動している野生の研究者とビジネスやアカデミアで活躍されている本職の研究者とが、
一緒になって発表し討議します。 皆さまと「ユーザー参加型研究」の世界を一緒に創り上げていきたいと
思います。 ご協力をよろしくお願いします! - ■あなたも研究発表してみませんか?
自薦・他薦で研究発表を募集します。自薦の場合は、1分程度(最長3分)の説明動画を
動画共有サイト(ニコニコ動画、YouTubeなど)に投稿していただき、それに基づきオンライン審査と
研究会委員による審査により採否を決定します。採択された方は会場で5分間のプレゼンをすることに
なります。詳細は追ってお知らせします。
今回は2つのセッションをメカセッションとネットセッションとしていますが、
この分野に限定するものではありません。自由な発想でご応募ください。 - ■公募内容
発表内容は何でもあり。つまり、“「研究してみた」とあなたが思うなら、それで十分です。”
ただし「さすがにこれはいかがなものか」と判断した発表につきましては、
主催者側より発表をお断りさせていただく場合があります。ご容赦ください。
発表内容は既に公開済みのものでも結構です。ただし鮮度と旬を重視します。
『車輪の再発明』であっても、「今ならでは」の研究を募集します。
先達へのリスペクトを忘れないようにしましょう。参考にした、もしくは利用した動画、音楽、web、記事、
論文等があれば、研究のwebや動画のエンドロール、動画のコメント等で言及して下さい。
レシピを残しましょう。同じことを誰かがやろうとしたとき再現できるよう、
Webや動画等にレシピ(作り方)を残しましょう。
幕張メッセ内で発表していただくという会場の制約から、以下のような発表は困難です。
・機材を持ち込んで、その場で危険な実験!
・1.21ジゴワット(大電力)が必要なタイムマシン。
・ガチムチ50人がやってきて、その場で組み立て体操!
・もちろん、それらを録画した動画を発表するということであれば、問題ありません。
・自薦、他薦合せて審査の上20~30名程度の発表を予定しています。 - ■参加費
当日の登壇発表料は1,000円になります。 - ■座長からのメッセージ
○稲見昌彦(メカセッション座長)
ビックリドッキリメカ、変な電子回路、革新的な調理法などハードウエアに関わる研究を募集します。
かつて科学は衣食住足りた貴族による趣味のようなものでした。電磁気学/化学で有名な
マイケル・ファラデーは貴族出身でなく、小学校しか出ておらず、数学も決して得意ではなかった
「元祖野生の研究者」でした。デイビーに見いだされ、後にイギリス王立研究所の
スター研究者となった後、クリスマスレクチャーを少年少女に向けて開催し、科学を多くの人々に
広めました。多くのイノベーションは常に辺境から来ました。
私はファラデーに立ち返ることにニコニコ学会βの未来を見ます。
技術で人を感動させられるとは限りません。しかし、人を感動させる技術は確実に存在します。
技術は人間の野生、人間の本能だと思います。あなたの野生を是非呼び覚まして下さい。 - ○武田英明(ネットセッション座長)
ネットの遊び方大募集。ネットはプレイグラウンド。
ネットの多様なデータ・情報・コミュニケーションをみなさんで遊び倒してください。
データマイニング、エージェント、アバター、ボット、賢い/楽しい/すごいプログラム、
大ネタ、小ネタ、どんな研究でもウエルカムです。
みなさんのSense of Wonderで新しいネットをみせてください。
募集は終了しました。詳細はニコニコ学会サイトへ!
ポスターセッション公募
- ニコニコ超会議のニコニコ学会βブースでみなさんの研究を自由に展示・発表できる
「ポスターセッション」の参加者を募集します。 - ■ポスターセッションとは?
壁やボードなどに各参加者が発表内容をまとめた紙(ポスター)を並べて貼り出し、各人のポスターを自由に
見られるようにし、またポスターの前で発表者が説明をおこなう研究発表の形式です。今回は、
ニコニコ学会βのスペースの壁にポスターを貼り、ニコニコ超会議の参加者に自分の研究を見てもらうことが
できます。特に評価の高いポスターはニコニコ学会βで表彰します。ふるってご参加ください。
募集は終了しました。詳細はニコニコ学会サイトへ!